2月の誕生石はアメシストとクリソベリルキャッツアイ！
特徴や石言葉、お手入れ方法を紹介

日本では、2月の誕生石にアメシストとクリソベリルキャッツアイが定められています。アメシストは鮮やかな紫色の水晶（クォーツ）で、クリソベリルキャッツアイは猫の目のようなシャトヤンシー（キャッツアイ効果）が特徴です。

誕生石は、アメリカの宝石商組合の誕生石を参考に定められ、アメシストが2月の誕生石として広く知られていました。2021年12月、誕生石の改訂が63年ぶりに行われ、クリソベリルキャッツアイはその改定時に2月の誕生石として新しく追加されました。これは、2月17日が世界猫の日であり、2月22日が日本の猫の日であることにちなんでいます。

アメシストとクリソベリルキャッツアイはどちらも2月の誕生石ですが、それぞれに異なる魅力があります。次の章から、アメシストとクリソベリルキャッツアイの詳細をそれぞれ紹介します。

アメシストは、紫の色彩が魅力の宝石です。アメシストの特徴や石言葉、お手入れ方法やおすすめのジュエリーを紹介します。

アメシストは石英のなかでも紫色をした宝石であり、和名では「紫水晶」と呼ばれています。石英（英名：クォーツ）は、地表の幅広い場所に存在する鉱物です。含まれる鉄分やアルミニウムにより、きれいな紫を発色するアメシストとして産出される場合があります。

アメシストは、ブラジルやウルグアイなどの南米やザンビアを含むアフリカが主な産地です。産地によってアメシストの色味には違いがあり、アフリカ産のアメシストは鮮やかなラズベリー色になる場合もあります。一般的に内包物（インクルージョン）が少ない宝石ですが、ブラジル産は内包物を含むことが多いです。

なお、アメシストは「アメジスト」と表記される場合も多いですが、読み方の違いであり、どちらも間違いではありません。一般社団法人日本ジュエリー協会や全国宝石卸商協同組合では「アメシスト」と表記されていることから、近年では「アメシスト」の呼び方が多くなっています。

アメシストの石言葉は「誠実」「高貴」「心の平和」です。紫は古くから高貴な色とされ、古代メソポタミアや中世ヨーロッパをはじめ、身分の高い者に着用されてきました。透明感のある紫色の輝きから、誠実さや心の平和を象徴する宝石とも言われています。

アメシストの名称は、ギリシャ語で「酔わない」を意味する「amethystos（アメシストス）」に由来します。ギリシャ神話に登場する酒の神バッカスが、アメシストという名前の少女を護るために石を紫色に染めたという逸話から、身につけるとお酒に酔いにくいとされています。

また、アメシストは思考をクリアにする力をもたらすとされ、理性的に対処したい場で好んで身につけられていました。

アメシストは、着用後に柔らかい布できれいに拭いてお手入れします。皮脂やほこりなど汚れが目立つ時は、ぬるま湯に石鹸を溶かし、軽く洗浄しましょう。

アメシストは一定の硬度（傷つきにくさ）と靭性（割れにくさ）があるため、ブラシや超音波洗浄機を使用しても問題ありません。ただし、人工的な染色や処理が施されているものは、超音波洗浄機の使用は避けたほうがよいでしょう。

なお、アメシストは熱に弱い側面を持ちます。蒸気洗浄は避け、直射日光が当たる場所や高温の環境に保管しないように注意しましょう。

2月の誕生石であるアメシストは、ジュエリーとして多くの方に愛用されています。ネックレスやリングをはじめ、アメシストをあしらったジュエリーの例を紹介します。

アメシストは上品で優しい紫の輝きが魅力です。ネックレスで身につけると、胸元に柔らかで気品のある雰囲気を演出してくれます。アメシストは、同じ紫でも濃淡にはバリエーションがあります。濃淡が違うアメシストジュエリーを揃えれば、その日のコーディネートや気分にあわせて自分好みの色合いを選べるのも魅力です。

アメシストのリングは、手元を落ち着いた品のある輝きで彩ってくれます。透明感と光沢のある美しさとアメシストの特徴である美しい紫が、普段と一味違う印象を演出してくれるでしょう。

アメシストは「心の平和」という石言葉を持つため、心を落ち着かせたい時のパワーストーンとしても知られています。リングとして取り入れれば、普段から自分の目に入りやすいためおすすめです。

アメシストは、一粒タイプのピアス・イヤリングも人気です。上品な色合いで、顔周りにアクセントを加えたい時にぴったりのジュエリーです。濃淡のバリエーションが豊富なため、目立ちすぎない色合いのジュエリーを選べば、使う人や場所を選びにくいでしょう。

クリソベリルキャッツアイは、和名で「猫眼石」と呼ばれ、特徴的な外観を持つ宝石です。クリソベリルキャッツアイの特徴や石言葉、お手入れ方法を紹介します。

クリソベリルキャッツアイは、「金緑石」と呼ばれるクリソベリルのなかでもキャッツアイが見られる宝石です。キャッツアイはシャトヤンシーとも呼ばれる現象で、光が当たると宝石内にある筋状の内包物により、キャッツラインと呼ばれる光の反射が見られます。

キャッツアイは複数の宝石で見られる効果ですが、単に「キャッツアイ」と呼ばれる場合、通常はクリソベリルキャッツアイをさします。他にキャッツアイが見られる宝石としては、アレキサンドライトキャッツアイやエメラルドキャッツアイが代表的です。

クリソベリルキャッツアイの石言葉は、「守護」「慈愛」「寛大な心」です。クリソベリルキャッツアイは猫の目のような神秘的な外観から、お守りや魔除けとして用いられてきました。特にアジア圏では、真実を見抜く第三の目をもたらす宝石として知られています。

その他、クリソベリルキャッツアイは、「幸運を引き寄せる石」としても信じられています。

鉱物の傷つきにくさを示す指標として、モース硬度があります。クリソベリルキャッツアイは、モース硬度が8.5とダイヤモンドやルビーに次いで高いです。そのため、普段の着用時にも傷の心配が少ない宝石であるといえます。

着用後のお手入れは、柔らかい布で軽く拭いてあげると良いでしょう。皮脂やほこりなどの汚れが気になる時は、石鹸や中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗います。洗浄後は、水分を十分に拭き取りましょう。

クリソベリルキャッツアイは超音波洗浄機の使用が可能で、化粧品やヘアスプレーなどへの耐性も備わっています。ただし、熱や衝撃には弱いため、熱湯での洗浄や激しい運動時の着用は避けてください。

2月の誕生石であるクリソベリルキャッツアイは、ネックレスやリングをはじめとするジュエリーに用いられています。以下では、代表的なジュエリーを紹介します。

クリソベリルキャッツアイは、キャッツアイ（シャトヤンシー）と呼ばれる光の反射が魅力です。首元は光を受けやすいため、クリソベリルキャッツアイの魅力を楽しみたいならネックレスとして身につけるのがおすすめです。

モース硬度が高く傷つきにくいため、日常使いでも傷の不安が少なく着用できる点も魅力です。

クリソベリルキャッツアイのシャトヤンシーは、リングでも楽しめます。色味自体の派手さはないものの、高い透明感と中央に浮き出る光の筋が印象的で、多くの方に愛用されているジュエリーです。

よく動く手元にクリソベリルキャッツアイを取り入れることで、光の筋の変化を楽しめるでしょう。

クリソベリルキャッツアイはピアス・イヤリングにも用いられます。

キャッツアイによる光の筋で耳元を鮮やかに彩り、顔の印象を華やかにしてくれるでしょう。

アメシストやクリソベリルキャッツアイなど、2月の誕生石ジュエリーをお探しの方は、ぜひ「TOKYO JEWELRY FES （TJFES）」にご来場ください。

TJFESは、「ジュエリーFES」「クリエイターFES」「ミネラル&ストーンFES」の3つのFESで構成される大規模なジュエリーの展示会です。ひとつの会場にメーカーやクリエイター、ジュエリーショップのジュエリーが多数展示されるので、ご自身にぴったりの誕生石ジュエリーを探すのに適しています。

TJFESでは、日本ジュエリーベストドレッサー賞表彰式やオリジナルジュエリーを作成したい方に向けたワークショップを開催しています。TJFESの開催場所と日程は以下のとおりです。

【監修者】

イヴルルド遙華（いゔるるど はるか）

【プロフィール】

前向きなアドバイスが口コミで広がり、モデルやヘアメイク、エディターなどの業界で絶大な支持を得る、いま話題のフォーチュンアドバイザー。西洋占星術、タロットをはじめ、人生の流れを24の節目で区切る「フォーチュンサイクル」など、幅広い占いを独学で研究する。 ELLE ONLINE（ハースト婦人画報社）や VOCE（講談社）など様々なメディアに占いコンテンツを提供。櫻井・有吉THE夜会、ヒルナンデス！、ダウンタウンDX、ラヴィット！、ひるおび、などテレビ出演し、元気になれるアドバイスが大好評。

著書『運命のフォーチュンAmulet』（小学館）、「今からできる画数チェンジ よい名前 悪い名前」（小学館刊）、「風の時代に幸せをつかむ! “フォーチュンサイクル占い”」（主婦の友社刊） などが好評発売中。最新刊に 『ハッピー推し活占い』（小学館） がある。

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