セカンドピアスとは?
おすすめの選び方や切り替えるタイミング、着用時の注意点を紹介

セカンドピアスは、ファーストピアスの後につけるピアスです。

市販のピアスからご自身で選ぶケースがほとんどのため、ピアスに慣れていない方は、どのようなピアスを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。

この記事では、セカンドピアスのおすすめの選び方を解説します。セカンドピアスへ切り替えるタイミング、ケアやお手入れ、注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

・目次


セカンドピアスとは

セカンドピアスとは、ファーストピアスの次につけるピアスです。ピアスホールを開けた後は、ピアスホールが皮膚で覆われて安定するまで一定期間ファーストピアスを装着します。その後、ピアスホールが安定してから着用するのがセカンドピアスです。

セカンドピアスは市販のピアスから選択するため、ファーストピアスと比較するとデザインや素材、形状の幅が広がります。ただし、セカンドピアスをつける段階では、ピアスホールは完成したばかりのため、あまり耳に負担がかからないピアスを選びましょう。


セカンドピアスのおすすめの選び方

セカンドピアスは、素材、ピアスのポスト(軸)の長さと太さ、種類・タイプ、デザインなどを確認して、ご自身に合ったピアスを選びましょう。以下では、各項目に分けてセカンドピアスのおすすめの選び方を解説します。

素材

セカンドピアスをつけるのは、まだピアスホールが完成したばかりの繊細な時期です。そのため、素材は金属アレルギーが起きにくいチタンやゴールド、プラチナなどを選ぶと、ピアスホール周りの皮膚のトラブルを避けやすくなります。

一方、ニッケルやクロムなどは、金属アレルギーを起こしやすい金属です。

もし、上記の金属のピアスを着用し、かゆみやかぶれ、滲出液(ピアスホールから出る液体)が見られた場合は、ファーストピアスに戻すか、医療機関を受診するなどの対処をしましょう。

ポストの長さと太さ

セカンドピアスのポスト(軸)は、長さは8~12mm程度、太さが0.6~1mm程度がおすすめです。ポストは、ピアスホールにピアスを挿入する部分です。

日本人の平均的な耳たぶの厚さは、約6mmと言われています。耳たぶの厚さよりも長めで余裕のあるポストを選ぶと、ピアスが耳たぶに埋まってしまう状態を防げ、金属アレルギーを避けやすくなります。具体的には、耳とキャッチ(留め具)の間に1mm以上の余裕がある程度が良いでしょう。

また、太めのポストのピアスはピアスホールが安定しやすく、ピアスホールに負担をかけにくいのでおすすめです。

種類・タイプ

ピアスには、スタッドピアスやフックピアス、チェーンピアスやフープピアスなど、様々な種類・タイプのピアスがあります。その中でもセカンドピアスには、スタッドピアスがおすすめです。

スタッドピアスは、ピアスホールに通すポストが真っすぐな形をしており、キャッチでしっかりと固定するタイプです。ピアスの着脱がしやすく、キャッチで固定するため安定感があるなど、耳への負担が小さく、セカンドピアスに適しています。

その他では、スリーパーフープピアスは、ピアスが髪やタオルなどに引っかかる心配がなく、セカンドピアスにもおすすめのタイプです。

なお、重量のあるピアスやフックピアス、チャームなどがついているピアスは、ピアスホールに負担をかけやすいので、できるだけ避けましょう。

デザイン

セカンドピアスのデザインは、シンプルなものがおすすめです。ホールが完成してすぐや、ピアスを着用するのに慣れていない時は、着替えの際などに引っかけてしまう可能性が高いです。シンプルなデザインであれば、引っかけるリスクを減らせるでしょう。

ピアスヘッドの大きさは3mm前後のサイズがおすすめです。引っかかりにくく、埋まってしまう恐れも少ないでしょう。


セカンドピアスに切り替えるタイミング

ファーストピアスからセカンドピアスへ切り替えるタイミングは、皮膚の状態が落ち着き、ピアスホールが安定した頃です。一般的に、耳たぶの場合はピアスホールを開けてから1~1.5ヶ月後、トラガスなどの軟骨ピアスの場合は2~3ヶ月後が目安と言われています。

ただし、ピアスホールの周囲の組織が落ち着くまでには個人差があります。ファーストピアスを着用していて痛みや腫れ、違和感がある時は、目安の期間よりも長めにファーストピアスを着用し、様子を見ましょう。医療機関でピアスホールを開けた場合は、医師と相談すると良いでしょう。

セカンドピアスをつける期間

ピアスホールの完成まで個人差がありますが、1~3ヶ月程度がセカンドピアスをつける期間の目安です。

前述のとおり、ピアスホールの周囲の皮膚はまだ完成したばかりで傷つきやすい状態です。ピアスホールが完成したからといって、ピアスを外した状態が続くと、すぐにふさがってしまう可能性があります。長時間外しっぱなしにしないように注意しましょう。

ピアスの着用に慣れていない場合は、ピアスを通す時にピアスホールや周囲の皮膚を傷つける可能性もあるため、つけ外しは慎重に行いましょう。お出かけの時にピアスを着用する場合は、余裕を持って準備することがおすすめです。


セカンドピアスのケア・お手入れ

セカンドピアスのケアでは、ピアスホールが荒れてしまわないように、清潔に保つのが大切です。入浴時にピアスホール部分にシャワーをあてて皮脂や汚れを落とした後、石鹸やボディソープを泡立てて優しく洗浄しましょう。

ピアスのポスト部分の洗浄は、外した時のタイミングで行うと良いでしょう。石鹸水で汚れを浮かせた後、流水で流し、柔らかな布で拭きます。

特に、ピアスを留めるキャッチ部分は汚れがたまりやすいため、しっかり汚れを落としましょう。肌トラブルを避けるためにも清潔に保つことが大切です。


セカンドピアス着用時の注意点

ピアスは、繊細な皮膚に触れる部分が多いジュエリーです。セカンドピアス着用時は、以下の点に注意しましょう。

  • ピアスホールを傷つけない
  • ピアスのキャッチを締めすぎない
  • 着替えの際に引っかけない
  • 激しい運動の際はピアスを外す
  • 異常を感じたら医療機関を受診する

ピアスホールは傷つきやすい部分です。ピアスを交換する時や衣服を着替える時は、ホールに負担がかからないように注意しましょう。

また、ピアスが汗に触れると、アレルギー反応が発生しやすくなります。激しい運動の際は、ピアスを外しておきましょう。肌トラブルなどの異常を感じたら、早めに医療機関を受診してください。


セカンドピアスに関するよくある質問

最後にセカンドピアスに関するよくある質問をQ&A形式で解説します。セカンドピアスの着用の参考にしてください。

セカンドピアス着用時はピアスホールの消毒が必要?

消毒液は刺激が強く、かぶれが生じる場合があります。通常、毎日の入浴時にシャワーをかけ、軽くすすいで汚れを落とせば、十分に清潔に保てます。

セカンドピアスを卒業する目安は?

セカンドピアスを卒業する目安は、明確に決まっているわけではありませんが、セカンドピアスになれてスムーズに着脱でき、皮膚の状態が安定した時期がひとつの目安になります。

着脱で痛みがなくなったら、毎日少しずつセカンドピアスを外す時間を伸ばしていきましょう。日中、7~8時間程度外しても違和感がなくなったら、睡眠時にセカンドピアスを外しても良いでしょう。

セカンドピアスはどこで買うと良い?

セカンドピアスには、できるだけメッキや粗悪な金属を使用したピアスは避けたいところです。そのため、信頼できるメーカーやジュエリーショップでの購入をおすすめします。


セカンドピアスを探すなら「TJFES」がおすすめ

セカンドピアスは、ピアスホールが完成したばかりの状態で着用するため、デザインだけでなく素材やポストのサイズにも注意しましょう。

TOKYO JEWELRY FES(TJFES)では、多数のメーカーやジュエリーショップ、クリエイターが、ピアスを含む多くのジュエリーを出展します。幅広いデザインや素材、価格帯のなかから選べるため、ご自身に合ったセカンドピアスを探す時に適した展示会です。

TJFESは、ジュエリーFES、クリエイターFES、ミネラル&ストーンFESの3つのFESで構成されています。完成品のジュエリーの他、ジュエリーの素材も展示されるので、ご自身だけのこだわりのセカンドピアスを作りたい方にもおすすめです。

TJFESの開催場所と日程は以下のとおりです。

 開催場所

 日程

 東京ビッグサイト 西展示棟3・4ホール

 2025年8月1日(金)~3日(日)

 

TJFESの詳細は、以下のページからご確認ください。
「TOKYO JEWELRY FES」の詳細はこちら

【監修者】

長村由起子(おさむら ゆきこ)

【プロフィール】
ジュエリー専門ライター・編集者
ジャパンジュエリービジネススクールを卒業後、神戸のカラーストーン卸会社に8年間勤める。
その間、店舗・催事販売、リフォーム、仕入れ、買取業務、自社ブランドの立ち上げ、社員研修講師役まで様々な業務に従事。
現在はジュエリー専門ライター・編集者として活動中。国内外のジュエリー会社のコーポレートサイトやブログを執筆・編集しています。

個人ホームページ「ジュエリーのプロが教える宝石のいろは」https://japan-jeweler.com/

【取得資格】
JBS宝石ジュエリー鑑別鑑定士( JBS Graduated Jeweler)
ジュエリーコーディネーター2級
ジュエリーリモデルカウンセラー2級
博物館学芸員